遠くて近い東北へ03

 今日はお師匠さんのお米づくりの紹介です。
久しぶりに訪れると、お師匠さんの田んぼは、有機栽培から完全に自然栽培に切り替わっておられました。すごい!前述したとおり、赤目の10倍くらいの規模なので、全部で10町歩を超える面積に作付けしておられます。ちなみに僕の田んぼは2反半。1町歩は10反です。。。この量で、半分は慣行栽培、そして半分が自然栽培。これは相当すごいです。
 技術も相当上がっておられました。下草はあるのですが、稲が完全に勝ってるのでぜんぜん気になりません。一枚につき、4~5回の除草作業をされているようですが、タイミングと水管理、下準備などすべてを考えて栽培されています。
失敗したという田んぼも見せてもらったのですが、僕の田んぼと同じかそれ以上です。。。この量でそのクオリティに感服。。。
 僕が描いたイラストも使っていただいており、なんとイラストからキーホルダーまで作って使っていただいてます。感謝。もうちょっといいの描かねば。。。
子ども達とのふれあいも大事にされているので、かかしがあったり、田植えイベントもされているようです。子どもたちが苗を自由に放り投げて作った田んぼも見せてもらいました。空中田植え。苗がしっかり根付かないのでは?
と思ったのですが、それが見事に穂をたらしているではないですか!
途中、倒れそうになっていた時期に、あえて稲を倒して起き上がらせたそうです。大胆かつ合理的で、目から鱗の方法でした。
 田んぼを見せていただいている時に目についたのが、背の高いヒエでした。慣行栽培で作付けされている田んぼにはヒエがかなり生えていました。今年はヒエのあたり年らしく、そこら中でヒエが目につきました。けれど、それに比べてもお師匠さんの自然栽培の田んぼはヒエがあまりないです。あっても背が低い。これは、草がまだ見えない時かから除草しているので、かなり除草が効いていることと、それと時期が遅れたヒエはそれほど大きくならないということだと思います。
 お師匠さんが言われることですごく大事なことば。
「畦にはこんなに草が生えている。これは誰も肥料もやってないし、管理もしてないのに豊かに育っている。私たちはこの畦の草と同じように、稲を田んぼで育てているだけなんだ。」
簡単そうですが、ものすごく深いです。
 お昼には流しそうめんをごちそうになりました。割った竹、冷たい井戸水の流しそうめんはものすごく美味しかったです。なんという贅沢な時間。
とにかく、宮城に着いてからはずっとお腹いっぱい状態でした。
面白いのは、自然と仲間が周りから集まってくるところでした。
お師匠さんたちの人柄が人をひきつけているのでしょう。
僕も光に集まる虫のように宮城に来てしまってますし(笑)。
失敗も含めて、すべてのことをかくさず教えていただけるので本当にありがたいです。
よくわかっている人ほど失敗の大切さを強調されるように思います。
たしかに、失敗してはじめて次のステップが見えてきます。
だから僕は最近、失敗した時の方がうれしい時もあります。へこむ時も多いですが。。。

上の写真のさつまいも、今まで見た中で一番大きなさつまいもでした。
お師匠さんは植えたほとんどのさつまいもを人にあげてなくしてしまうそうです。
相当な数なので、それだけ人との交流をもたれているということでしょう。
人の笑顔が自分の喜び。そんな生き方が素敵で、見習いたいと思います。
僕が以前から考えていた、贈り物という生き方。
お師匠さんたちは当然のように実践されています。
贈り物をする時のお互いの気持ちよさってほんと素敵だな。

Takao

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